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(7)RF信号の入力,周波数,高調波(ハーモニック)数の設定

 RF信号の入力,周波数,高調波数を設定します.「Parts」→「Sources」→「Sinusoidal RF Source」を選択し,Sinusoidal RF Sourceウインドウを開きます(図12).設定は以下のとおりです.

・RF電源の設定

Name          Value
Freq H1+H0
Amp step .05 1.5 .05
Option E
.... ....

   

             

             

              

ここで,Freq(周波数)の項目H1+H0は次の式を表わしています.

   (1×f1)+(0×f2)=RF1     ・・・・・・・ 6)

 また,step .05 1.5 .05は,電源電圧の大きさが0.05Vから1.5Vまで,0.05V刻みで変化することを示しています.

 

(8)制御ブロックの配置

 最後に制御ブロックの設定を行います(図13).制御ブロックとしては,周波数制御ブロック(FREQ),非線形出力解析ブロック(NOUT),ライブラリ・ブロック(LIB)の3種類があります.

周波数制御ブロックを配置する場合には,「Parts」→「Control Blocks」→「Nonlinear Frequency(Mixer)」を選択します.以下のように,高周波信号周波数1「Tone1」,高周波信号周波数2「Tone2」,サイド・バンドの数「nBands」,考慮する高調波の次数「nLO」を指定します(図14).

            

周波数制御ブロックの設定

Name Value
Tone1 149.3MHZ
Tone2 160.0MHZ
.... ....
nBands 1
nLO 4

            

            

             

               

 

 

 

 

この設定によって,160MHzのRFキャリア信号と149.3MHzの変調信号をミキシングし,これらの差の周波数10.7MHz(中間周波(IF)信号)で振幅変調された信号の出力を解析できます.

 非線形出力解析ブロックを配置するには,「Parts」→「Control Blocks」→「Nonlinear Output Block」を選択します.ポート3からポート2への変換利得「CG32」,IF信号の雑音係数「NF32」,解析プログラム「(!SC)mod」を指定をします.このプログラムの中で,IF出力信号に対する雑音の割合を計算します.

              ここで,-H1+H1は次の式を表します.

・非線形出力ブロックの設定

Name Value
CG32<-H1+H1,H0+H1> DB
NF32<-H1+H1,H0+H1> DB
(!SC) mode NULL

 

   (−1×f1)+(1×f2)=f2−f1=IF    ・・・・・・・ 7)

  また,H0+H1は次の式を表します.

     (0×f1) +(1×f2)= RF             ・・・・・・・ 8)

 ライブラリ・ブロックを配置するには,「Parts」→「Control Blocks」→「.Lib Data」を選択します.ここでは,使用するトランジスタ・ライブラリのファイル「q2n.ckt」を指定します.

 

 

 

 

 

 

               

            

・ライブラリ・ブロックの設定

Name Value
Filename q2n.ckt 
(!SC)mod NULL

      

さて,以上のような操作によって,図5と同じ回路図ができあがったでしょうか.回路図入力画面を最初に開いたときに表示された回路図と,自分で作成した回路図を比較してみて下さい.