実際の設計では,この後,CRハイパス・フィルタとバイアス抵抗値のパラメータの最適化を行います.雑音指数(NF:noise figure)などを改善するための工程です.製品版のSerenade
7 PCには,自動的にパラメータを最適化する機能があります.ただし,今回のデモ版ではこの作業も実行できません 次は,トランジスタの雑音特性を考慮する雑音シミュレーションを行います. (10)と同じように,メニュー・バーの「Analysis」→「Analysis」を選択して,Nonlinear Circuit Analysisウインドウを開きます(図15).AnalysisModeの中の「Small
Signal Mixer」と「Noise」の項目をチェックして下さい (図17).[Analyze]ボタンを押すと,雑音シミュレーションが実行されます. 雑音シミュレーションが終わったら,メニュー・バーの「Report」→「ReportEditor」を選択し,以下のように設定すると入力電圧-雑音指数特性のグラフが表示されます(図18).このグラフから,最適な入力バイアス(雑音指数が変化しなくなる入力電圧)
(13)変換利得のシミュレーション 最後に,変換利得を確認します.Nonlinear Circuit Analysisウィンドウの「Regular」と「Show Bias Point」の項目をチェックし,[Analyze]ボタンを押して下さい.Bias
Point Valueウィンドウ(図19(a))が開いたら,そのまま[OK]ボタンを押して下さい.これによってシミュレーションが始まります. しばらくするとシミュレーションが終わります.メニュー・バーの「Report」→「Report Editor」を選択し,以下のように設定するとミキサ回路の変換利得(TG32)が表示されます(図19(b)). このグラフから,入力バイアスが0.75V以上のとき,変換利得は25dB以上であ
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